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デンタル・マネジメント・センター代表 稲岡 勲
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は年初から流行り始めた新型コロナウイルスの感染が一向に収まる気配を見せなかったが、今年はどうなるか気がかりだ。日本国内では12月16日時点で、感染者総数187,640人(日経発表)で、死者の累計も2,731人となっている。ただ感染が拡大しているだけではない。最近の傾向として、コロナから回復後にいろいろな後遺症に悩む患者が増えているという問題がある。国立国際医療研究センターにコロナで入院した63人の患者を対象に後遺症について調査したところ、発症から60日の時点で19%の12人が嗅覚障害、11人(18%)が呼吸苦、10人(16%)が倦怠感、3人(5%)が味覚障害を訴えたという。さらに14人(22%)では脱毛が確認されたという。またフランスのパリ大学の発表では、100日以上入院し、回復した患者120人を対象にアンケート調査をしたところ、入院後4か月の時点で55%が倦怠感、42%が呼吸困難、34%が記憶喪失、31%が睡眠障害を訴えていたという。今専門家が注目しているのは自己免疫反応だという。自己免疫反応とは、体内に侵入した病原体を攻撃するために活性化した免疫反応が、誤って宿主を攻撃してしまうということで、時には病気を引き起こす。神経難病のギラン・バレー症候群がその典型だと言われており、女優の大原麗子がこの病気で死亡したのが記憶に新しい。また注目されるのは、心臓障害への懸念である。アメリカのオハイオ大学の医師が医師会雑誌に発表して注目されているのは、コロナに感染した運動競技選手26人の心臓を調べ、うち4人が心筋炎だったと報告しているという。心筋炎はウイルス感染による心筋症障害以外に、感染に伴う免疫異常が関与すると言われ、不整脈による突然死以外に長期的に心不全等の合併症を引き起こすという。また心筋炎に関する研究で注目すべきは、対象者の多くが新型コロナ感染そのものでは無症状、あるいは軽症だということである。つまり軽症や無症状の感染であっても安心できないことを意味している。コロナワクチンの開発も目途がついたようだが、今後ワクチン接種に伴う問題は免疫異常だろう。これは避けて通れない問題ではあるが、海外での医学研究所の結果は、コロナ感染は免疫異常による長期的な合併症を生じやすいことを示している。また日本は病床1床当たりの看護師数は0.6人に対して、アメリカは2.84人、イギリスは3.09人で5分の1程度しかいない。しかも看護師の離職率が10.7%もあるということは看護師の負担が大きすぎるということを裏付けている。医療崩壊が起こらないことを祈るばかりである。
(つづく)
※ 玉ヰニュース2021年 1月号より転載。
2020年 | 12月 | №518 | パート従業員の不満 |
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11月 | №517 | 医療法人設立の目的 | |
10月 | №516 | 前歯部CAD/CAM冠 | |
9月 | №515 | センメルヴェイス反射 | |
8月 | №514 | 地域別診療報酬制度の問題 | |
7月 | №513 | 低温有機物分解炉の開発 | |
6月 | №512 | グローバル化への警告 | |
4月 | №511 | 教育資金の準備 | |
3月 | №510 | ベンゾジアゼビン系の睡眠薬 | |
2月 | №509 | 行政への関心を | |
1月 | №508 | 長期的な投資で国力の回復を |
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12月 | №507 | 日本国の行く末 | |
2019年 | 11月 | №506 | 臓器移植 |
10月 | №505 | 生活整備の基盤は国で | |
9月 | №504 | 貧困率15.6%を直視すべき | |
8月 | №503 | 金属床総義歯(上顎)の価格差 | |
7月 | №502 | 老後の生活資金 | |
6月 | №501 | 将来の地域モデル | |
5月 | №500 | 歯科医院の安定規模 | |
4月 | №499 | 有給休暇の取得義務化 | |
3月 | №498 | 公的経営指標 | |
2月 | №497 | 災害の備えを | |
1月 | №496 | 若い労働力を活かす |
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2018年 | 12月 | №495 | 医院の労務と意思疎通 |
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11月 | №494 | キャッシュレス社会 | |
10月 | №493 | 専門医のチーム医療 | |
9月 | №492 | 地方に医療法人の設立を | |
8月 | №491 | 今こそ公共事業の拡大を | |
7月 | №490 | 高額治療の自己負担 | |
6月 | №489 | 親子承継におけるスタッフの採否 | |
5月 | №488 | ある歯科医の人生 | |
4月 | №487 | 種子法廃止の影響 | |
3月 | №486 | 事業承継の具体策 | |
2月 | №485 | 新専門医認定制度 | |
1月 | №484 | AIによる医療支援 |
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2017年 | 12月 | №483 | 副院長の課題 |
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11月 | №482 | 有給休暇の付与日数 | |
10月 | №481 | Jコインと銀行の盛衰 | |
9月 | №480 | 衛生士の給与体系と昇給 | |
8月 | №479 | 保険診療で経営の安定性確保 | |
7月 | №478 | 歯科技工士の位置づけ | |
6月 | №477 | 待遇改善は早めに | |
5月 | №476 | 老後資金の準備 | |
4月 | №475 | 給与ベースの見直し | |
3月 | №474 | 感情を持つロボット | |
2月 | №473 | 院長の衛生士教育 | |
1月 | №472 | 相続対策と遺言 |
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2016年 | 12月 | №471 | 経営のジレンマ |
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11月 | №470 | 第4次産業革命 | |
10月 | №469 | 院長の決断と待遇の公平性 | |
9月 | №468 | 自分の限界に挑戦する | |
8月 | №467 | うすき石仏ネット | |
7月 | №466 | 税務調査 | |
6月 | №465 | 新幹線のお掃除劇場 | |
5月 | №464 | 国の幸福度指標 | |
4月 | №463 | 億円以上の自費収入 | |
3月 | №462 | 日本の歯科医療費の問題 | |
2月 | №461 | 待遇の改善とルール作り | |
1月 | №460 | 医院経営の本気度 |
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2015年 | 12月 | №459 | 歯科医院の職種別給与額 |
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11月 | №458 | 死亡消費税とハーボニー | |
10月 | №457 | マイナンバー制度(2) | |
9月 | №456 | わたぼうし音楽祭の40周年 | |
8月 | №455 | 院長の責務 | |
7月 | №454 | 経営の安定化と医療法人 | |
6月 | №453 | 治療技術習得の方法 | |
5月 | №452 | 短時間正社員制度 | |
4月 | №451 | 適正な歯科医師数は | |
3月 | №450 | オバマケア | |
2月 | №449 | 患者への働きかけを | |
1月 | №448 | 衛生士の確保と労働条件 |
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2014年 | 12月 | №447 | エンディングノートの作成 |
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11月 | №446 | 人手不足の時代をどう乗り切れるか | |
10月 | №445 | メディカルトリートメントモデル | |
9月 | №444 | ありがとう断食セミナー | |
8月 | №443 | 周術期口腔機能管理と医科・歯科連携 | |
7月 | №442 | 医療の永続性と法人化 | |
6月 | №441 | 労働条件の見直しを | |
5月 | №440 | 気遣いのできる人柄 | |
4月 | №439 | 生活支援としての歯科の役割 | |
3月 | №438 | 患者との強固な絆を | |
2月 | №437 | 医院の断捨離 | |
1月 | №436 | 歯科医院経営の現状 |
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2013年 | 12月 | №435 | 症例検討会 |
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11月 | №434 | 歯科医業の承継 | |
10月 | №433 | 高齢化率の上昇と医療費 | |
9月 | №432 | マイナンバー制度の問題点 | |
8月 | №431 | 子女の事業承継 | |
7月 | №430 | 自医院の経営状態の把握を | |
6月 | №429 | アメリカの訴訟と先進医療 | |
5月 | №428 | 有能な人材と国際競争力 | |
4月 | №427 | TPP交渉と医療制度改革 | |
3月 | №426 | 院長の自己反省 | |
2月 | №425 | 歯科医院の経営実態 | |
1月 | №424 | 日本の現場力 |
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2012年 | 12月 | №423 | 三つの勘違い |
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11月 | №422 | 子育てしつけ | |
10月 | №421 | ブルーオーシャン戦略 | |
9月 | №420 | カンファタブル・ライフ・シンドローム | |
8月 | №419 | 楽しい歯科医院づくり | |
7月 | №418 | 上司の覚悟 | |
6月 | №417 | 少子化対策の意味 | |
5月 | №416 | 包括歯科臨床 | |
4月 | №415 | 治療の会話術 | |
3月 | №414 | 自己反省と自己成長 | |
2月 | №413 | 集団的個別指導と1レセ単価 | |
1月 | №412 | 患者との絆づくりを |
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2011年 | 12月 | №411 | 感謝する心 |
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11月 | №410 | 日本で一番大きい歯科医院 | |
10月 | №409 | 人間の責任とは何か | |
9月 | №408 | 人生の舞台・職場 | |
8月 | №407 | なでしこジャパンの勝因 | |
7月 | №406 | 原子力の安全に向けての組織づくり | |
6月 | №405 | 親子診療の難しさ | |
5月 | №404 | 緊急事態におけるリーダーシップ | |
4月 | №403 | 組織上の決定プロセスの問題点 | |
3月 | №402 | 高次脳機能障害のリハビリ | |
2月 | №401 | 生き残るのは若い人材力 | |
1月 | №400 | 高齢化社会への対応 |
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2010年 | 12月 | №399 | 事業承継 |
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11月 | №398 | 根管治療と混合診療 | |
10月 | №397 | 無駄な医療費 | |
9月 | №396 | 真剣勝負 | |
8月 | №395 | 飴玉の害 | |
7月 | №394 | 人材(財)力 | |
6月 | №393 | 先を見据えることとニンビーの排除 | |
5月 | №392 | 歯科医院経営の黄金ルール | |
4月 | №391 | 歯周・予防のメンテナンス | |
3月 | №390 | 医療関係者への歯科関連知識の普及を | |
2月 | №389 | 保険の枠を超えた発想を | |
1月 | №388 | 日本の財政事情 |
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2009年 | 12月 | №387 | 特措法26条のゆくえ |
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11月 | №386 | 患者の価値観・行動様式の変化 | |
10月 | №385 | 小規模だからこそ経営戦略を | |
9月 | №384 | 歯科医療の長期ビジョンを | |
8月 | №383 | 医療の品質と医療費負担 | |
7月 | №382 | 人材を育てる | |
6月 | №381 | インフルエンザへの対応 | |
5月 | №380 | 寺院の経営 | |
4月 | №379 | 医院という船のエンジン | |
3月 | №378 | 治療技術水準 | |
2月 | №377 | 心の触れあい | |
1月 | №376 | ノンバーバル・コミュニケーション |
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2008年 | 12月 | №375 | インセンティブ |
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11月 | №374 | 戦略なき経営 | |
10月 | №373 | 資産防衛 | |
9月 | №372 | ホンネとタテマエ | |
8月 | №371 | 積極思考 | |
7月 | №370 | ホスピタリティーの厚い歯科医院を | |
6月 | №369 | 物価上昇への対応 | |
5月 | №368 | 歯科医療の技術習得 | |
4月 | №367 | クレーマー | |
3月 | №366 | 患者の理解と納得 | |
2月 | №365 | 情熱と戦略 | |
1月 | №364 | 活力朝礼 |
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2007年 | 12月 | №363 | 心のコップ |
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11月 | №362 | 歯科医院の競争力 | |
10月 | №361 | 携帯文化 | |
9月 | №360 | 国民的視点からの政策提言を | |
8月 | №359 | 子持ちスタッフの活力 | |
7月 | №358 | 先ず何を考えているのかを知ること | |
6月 | №357 | 高齢者人口の流動化 | |
5月 | №356 | 技術と感受性 | |
4月 | №355 | 心の荒み | |
3月 | №354 | 経営の信念 | |
2月 | №353 | 信頼関係と技術力 | |
1月 | №352 | 子育て |
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